SaaS(Software as a Service:サース)

SaaS(サース)とは、クラウド上にあるアプリケーションやソフトウエアをインターネットを通じて利用する形態のこと。これまではパッケージ化されたソフトウエアを利用者側にインストールして利用することが前提であったが、SaaSでは、利用者は自身のパソコンにソフトウエアをインストールすることなく、提供側のサーバーにある状態のまま、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用することができる。

SaaSの一例として、Gmailがある。GmailはGoogle社のクラウド上に構築されたメール用のアプリケーションを、インターネットを通じて利用するサービスである。

<代表的な「aaS(アズ・ア・サービス)」>

PaaS(パース) PaaSとは、サーバーやOSなど、システムを構築するためのプラットフォーム一式をクラウド上のサービスとして提供する形態のこと。PaaSを利用することで、プログラムだけを用意すればよいというメリットがあり、開発コストを抑えることができる。しかし、データベースの設定やプログラミング言語など開発ツールの知識が必要となる。

PaaSの代表的なサービスとして、Google App Engine(グーグルアップエンジン)、Microsoft Azure(マイクロソフト・アジュール)がある。

MaaS(マース) MaaSとは、情報通信技術(ICT)を活用して、現在地から目的地までの移動をワンストップで提供するサービスのことを指す。移動手段として、バスや電車、カーシェア、レンタカー、タクシーなどによるマイカー以外の移動手段が想定されている。MaaS Global社のサンポ・ヒエタネン氏(フォンランド)が2006年に発表したアイデアをもとに、世界ではじめてMaaSプラットフォームサービス「Whim」の提供がはじまり、MaaSという言葉が広まるようになる。
IaaS(イアース) IaaSとは、情報システム構築に必要なサーバーやストレージ、ネットワーク、ファイヤウォールなどのITインフラをクラウド上のサービスとして提供する形態のこと。自社でサーバーやストレージを用意しなくても、アプリやサービスを開発することが可能。OSやプログラミング言語に制限がないため、自由度の高い開発を実現できる。