BATH(バス・バース)
BATH(バス・バース)とは、中国の主要IT企業であるBaidu(バイドゥ)、Alibaba(アリババ)、Tencent(テンセント)、Huawei(ファーウェイ)4社の頭文字を取った略称。4社とも中国の経済特区深セン市に拠点を置いており、企業間の距離が近いため交流も活発。企業同士が刺激しあい、切磋琢磨することで新たなイノベーションが生まれやすい環境にあるといわれている。こうしたイノベーションの創出により、アメリカのGAFA(ガーファ)にも迫る勢いを持っているとして注目されている。
<BATH4社の特徴>
Baidu(バイドゥ) | 検索エンジンサービスを提供する企業。中国国内の検索市場でシェアを大きく占め、世界シェアで見ると、2020年ではGoogleに次いで2位となっている。
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Alibaba(アリババ) | 中国EC事業の先駆け的存在。BtoB向けECサイト「Alibaba.com(アリババドットコム)」から始まり、BtoC向けECサイト「Tmall(テンマオ)」、CtoC向けECサイト「Taobao(タオバオ)」を展開。ECサイト上で使える「Alipay(アリペイ)」も開発するなど、事業領域は拡大している。
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Tencent(テンセント) | メッセンジャーアプリの「QQ(キューキュー)」や「WeChat(ウィーチャット)」をはじめ、オンラインゲームの運営などを手掛ける企業。2019年以降は都市のブランディング事業も手掛けている。
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Huawei(ファーウェイ) | スマートフォンをはじめ、情報通信技術(ICT)事業を行う企業。2019年のスマートフォン市場の世界シェア3位となっている。
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