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フィンテックは「金融×IT」の造語、フィンテックを簡単にわかりやすく解説【用語解説】

今回は最近よく目にする「フィンテック」について誰でも理解できるように簡単に、わかりやすく解説するよ。フィンテックとは金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語のこと。もともとはアメリカで誕生したんだけど、近年では日本でもこの言葉をよく見かけるようになったし、これを取り入れた企業も増えてきたよ。でも一体、フィンテックは私たちの生活にどんな変化やメリットをもたらすんだろう。それでは、一緒に考えてみよう。

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金融×テクノロジーの融合?フィンテックとは

フィンテックをひと言で表すと「金融とITが組み合わさったサービスや商品」で、これらを提供する企業は「フィンテック企業」と呼ばれるよ。1998年にアメリカで誕生した簡単にオンライン決済やユーザー間の送金・受け取りができるサービス「PayPal(ペイパル)」が元祖フィンテックだといわれているんだけど、日本で広がるようになったのは2008年のリーマンショック以降。銀行が融資の引き締めや口座手数料の引き上げなど貸し渋りを始めたことから、新しい金融サービスを求める利用者の声が大きくなったためだと考えられているんだって。さらに、それまで金融機関で働いていた優秀な人材がIT業界へ流れていったことも、フィンテックが加速した要因といえるよ。

フィンテックにはどんな種類のサービスがある?

フィンテックが金融×ITの融合ということはわかったけど、具体的にはどんなものを指すのだろう。今回は代表的な10の分野をピックアップしてみたよ。

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1:決済・送金 電子マネーやQRコード決済など、現金を必要としない決済サービス。言わずと知れた「LINE Pay」や「PayPay」がそうだね。キャッシュレスでスマホをかざせば決済完了するから支払いがスピーディーで、現金に直接触れないので衛生的。コロナ禍でますます注目を集めているよ。
2:暗号資産(仮想通貨) 円やドルとは異なる新しい通貨で、特にビットコインが有名だね。インターネット上の通貨だから海外でも送金や決済が手軽にできるよ。リアル通貨とは違って値動きが激しいから、最近では投資目的で始める人も増えているんだ。
3:ロボアドバイザー 「FOLIO」や「finbee」など、人工知能(AI)を使って投資信託や株価予想、買い時の銘柄などをアドバイスするサービスだよ。
4:クラウドファンディング 「CAMPFIRE」や「Makuake」といった、インターネット上でプロジェクトへの資金提供を募り、不特定多数のユーザーから資金調達を可能にするサービス。通常のビジネスでは資金調達が難しいプロジェクトでも、注目を集めることができればお金が手に入るよ。
5:ソーシャルレンディング お金を借りたい人とお金を貸したい人を仲介するサービス。「AQUSH」など。借り手は銀行など既存の資金調達先だけではなく、少額を希望する貸し手の個人や企業からもオンライン上で資金調達ができるんだ。しかもサービスの運営事業者側が資金を振り分けてくれるので、個々の貸し手に対して事業内容などを伝える必要はないからこれまでより手間なく資金を手にできるのが特徴だよ。
6:PFM(個人財務管理) Personal Financial Managementの略。「Money Forward」を始め、家計簿アプリのような、個人の財務状況を管理してくれるサービスや商品のことをいうよ。
7:保険 最近よく見る「LINEほけん」など、スマートフォンひとつで加入できる保険もフィンテックのひとつ。これまでは営業担当と対面で話して加入手続きをする必要があったものが、オンライン上で手軽に申し込めるようになったのが最大のメリットだよ。AIが自動で最適な保険を判断するサービスもあるから、より自分に合ったものを選べるようにもなる。Insurance(保険)とTechnology(技術))を組み合わせて、InsurTech(インシュアテック)と呼ぶこともあるんだって。
8:クラウド会計サービス 「freee」など、福利厚生や経理といった煩雑な事務手続きを、クラウドを活用して管理できる法人向けのサービス。
9:金融情報 経営者が正しい経営判断を下したり、投資家が最適な投資先を決めたりする際に必要な金融情報を伝えるサービス。「SPEEDA」などがあるよ。
10:セキュリティ 「FraudAlert」や「Capy」など、大切な金融資産を守るためのセキュリティサービス。

今後フィンテックが普及することで予測されるメリット・デメリット

これまでは金融機関のみでしか行われていなかった資金調達などのサービスが、テクノロジーを有効活用することで利便性が飛躍的に高まったのはフィンテック最大のメリットといえるね。特にスマートフォンが普及している現代は、多くの人にサービスや商品が届きやすくなっている。まさに今の時代に合っているんだ。

一方で、良いことだけではない。フィンテックはインターネットを利用したサービスなので、どうしてもハッキングやフィッシングが起こりやすいんだ。さらに、ネットが必須条件ということは自然災害などの影響で通信環境が悪くなってしまうと使えなくなってしまう可能性もある。フィンテックが今後ますます飛躍していくためには、こうしたデメリットを解決する手段を考える必要がありそうだね。

「金融庁も推進」日本のフィンテック事情

実は、アメリカではすでに金融業務の大半をフィンテック企業がカバーできる状態にあるといわれているんだ。じゃあ日本はどうだろう。株式会社矢野経済研究所が2019年に発表した情報によると、2021年度は8,648億円、2022年度は12,102億円と、フィンテックの国内市場規模は右肩上がりに伸びると予測されているんだ。

また、金融庁も金融行政方針のひとつに「デジタルイノベーションの支援」を掲げ、「FinTechサポートデスク」といってフィンテック企業の相談にワンストップで対応する窓口を設けているよ。今後、ますます日本でも普及が加速するのは間違いないと断言できるだろう。

「銀行から融資」はもう古い、フィンテックによって変わる未来

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世界中を震撼させた新型コロナウイルス。資金難に陥った多くの飲食店やライブハウスが、クラウドファンディングによって出資者を募り、資金調達に成功した話は知っているかな? これまでは信用金庫や地銀からの融資に頼るしかなかったし、審査に落ちてしまえば望みはなかった。でも、フィンテックの普及によってスピーディーに、そしてたくさんの人が資金調達の手段を得られるようになったことがこの一例からもわかるよね。

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このように、フィンテックは着実に私たちの暮らしに変化を与えているんだよ。まさにデジタルテクノロジーがもたらした金融革命ともいえるだろう。今後もしっかりと情報をチェックして、自分の生活を豊かにしてくれるサービスや商品を探してみてね。

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