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ビッグデータの身近な事例とは?データの活用で「顧客の見える化」へ【用語解説】

こんにちは。DXに関連する用語を解説しているディック君だよ。今回解説するのは「ビッグデータ」。「ビッグデータを活用して事業に生かす」「飲食店もビッグデータを取り入れる時代」……など、ここ数年で一気に耳にすることが増えたよね。では、一緒に見ていこう。

言葉の文脈からなんとなく意味は分かるけど、実際のところそれが何を示すのか、どんなことに活用できるのかを説明できる人は意外と少ないかもしれないね。今回はそんな「ビッグデータ」について解説していくよ!これからのDX化社会には欠かせない大切な用語だから、ぜひ覚えておこう。

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「ビッグデータ」って一体何のこと?

「ビッグ」という名称から、なんとなく「大きいデータ」を想像しがちなビッグデータ。「非常に大きな容量のデータを分析することで何か有益な情報が得られる……」と思っている人も多いんじゃないかな。あながち間違いではないんだけど、実はビッグデータとはデータの「量(Volume)」「種類(Variety)」「速度(Velocity)」「価値(Value)」の4つから成り立っているよ。つまり、これらの集合体が「ビッグデータ」なんだ。

総務省が発表した「平成29年版情報通信白書」では明確な定義はないとしているものの「デジタル化のさらなる進展やネットワークの高度化、スマートフォンやセンサーなどIoT関連機器の小型化・低コスト化によるIoTの進展により、スマートフォン等を通じた位置情報や行動履歴、インターネットやテレビでの視聴・消費行動等に関する情報、また小型化したセンサーなどから得られる膨大なデータ」と書かれているよ。

「ビッグデータ」分析して顧客のニーズを見える化

じゃあ一体、ビッグデータは具体的にどんなシーンで使われているのだろう。

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例えば、インターネットを使って買い物や調べ物をしたら、自分の趣味嗜好に合った広告が表示されるようになったという経験はないかな。これは、顧客の好みや行動パターンというビッグデータを分析し、その顧客に最適な商品だけを推薦する仕組みができているからなんだ。ビッグデータを使うことで企業側は顧客のニーズをしっかりと把握できるし、顧客側は自分にふさわしいサービスを受けられるようになるんだね。

そしてビッグデータを活用して企業が自社の経営に役立てようというときに欠かせないのが「BIツール」。一口に「蓄積したデータを分析しよう」といってもどこから手をつけたらいいのか分からない場合は少なくないんだけど、そんなときにBIツールを使えば、膨大なデータから必要な情報だけを引き出して分析結果を表示してくれるんだ。これは使い方さえ分かれば誰でも扱えるから、BIツールを導入することでより多くの企業がビッグデータを上手に利用できるようになるというわけだね。

「ビッグデータ」活用事例

インターネットでの買い物だけではなく、ビッグデータは私たちの身近なところで活躍している。いくつか例を見てみよう。

  • 快適な生活が送れるのもビッグデータのおかげ

「今日は13時から雨が降るらしいから折りたたみ傘を持っていこう」など、私たちは天気予報を基に一日の行動を考える。それができるのは、気象衛星やアメダスなど国内外のさまざまな観測データを気象庁が収集して未来の大気状態を予測しているからなんだよ。また、最近は車の位置情報やカメラ映像などのビッグデータを分析して、交通渋滞が起きにくいシステムを構築する動きも出てきているそうだよ。

  • ビッグデータの活用で課題を解決し、企業の業績アップへ

ビッグデータはIT系のビジネスで使われるイメージだけど、実は小売業でも大活躍中。例えば作業服関連の商品を販売する「ワークマン」は自動発注システムを用いて、在庫管理を行うことに成功したよ。これまで小売店の在庫管理は熟練の担当者が過去の発注状況などを基に勘を頼りに作業をしてきたけど、これらのビッグデータを使ったことで商品の売れ行きに応じた最適な販売方法が分かるようになったんだ。結果、売上が伸びただけでなく発注業務を短縮することにも成功したといわれている。また、Tポイントカードでおなじみの「TSUTAYA」は、カードの情報を基に顧客の行動を解析してマーケティングに生かしているんだ。

こうして見てみると、ビッグデータは数字や数値が重要なようにも思えるが、実はそれだけではない。福岡市に拠点を置く「株式会社コテン」は歴史というビッグデータを使って、現代の人たちに向けてノウハウやケーススタディを伝えるビジネスを展開しているんだよ。

生産性や業績を上げることにスポットが当たりがちなビッグデータだけど、使い道はさまざまだということが分かるね。

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「ビッグデータ」は未来を明るくするカギ

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もはや、ビッグデータなくして私たちの生活は成り立たなくなっているといっても過言ではない。事実、政府が策定した「AI戦略2019」では、大学生や高専生に対して初級レベルの数理・データサイエンス・AIの教育を要請したことが分かっているんだ。この背景もあり、近年は「データサイエンス学部」を新たに設立する大学も増えてきたんだよ。

近い未来、”データの専門家“が増えれば、ビッグデータを用いる企業もますます増え、暮らしはさらに豊かになるだろう。あなたもビッグデータを使ったらどんなことができるのか、考えてみよう。もしかしたら、新たなビジネスのチャンスが見つかるかもしれない。

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