ESCPエグゼクティブMBAの学生とGMOリサーチ&AIが共同でニューロインクルーシブ・リクルーティング研究を実施
GMOインターネットグループ
AI技術活用で多様性を尊重する採用プロセス実現に向けて
GMOインターネットグループで、インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ&AI株式会社(代表取締役社長:細川 慎一 以下、GMOリサーチ&AI 略称:GMO-R&AI)は、ESCP Business School (以下、ESCPビジネススクール)に在籍するESCPエグゼクティブMBAの学生と共同で、2023年9月より神経多様性を尊重する新しい採用プロセスに取り組みました。
この取り組みは、ニューロインクルーシブ・リクルーティングと呼ばれるもので、神経障害者の雇用難を解決するためにAI技術を活用し、彼らのスキルを正確に評価することを目的としています。
【背景】
米国労働統計局によると、神経障害者の80%近くが雇用確保に困難を感じており、雇用主が神経障害のある従業員の才能を受け入れることに不安を抱いていることが明らかになっています(※1)。この課題を解決するため、GMOリサーチ&AIとESCPビジネススクールは、神経多様性を持つ候補者のスキルを正確に評価する新しいリクルーティングツールの開発を実証しました。
このプロジェクトでは、GMOリサーチ&AIのアジア最大級のパネルを活用した調査データを元に、ETE HOLDINGS PTE. LTD.(CEO:石川恵理香 以下、ETE社)の先進的なAI技術とデータソースを活用し、ADHDやディスレクシアなどの神経多様性を持つ候補者を公平に評価し、雇用主が適切な人材を採用できるよう支援することを目的としており、より包括的な採用プロセスの実現や、多様な人材の採用が促進されることが期待されています。
(※1)Bureau of Labor Statistics: https://www.bls.gov/news.release/pdf/disabl.pdf
【ニューロインクルーシブ・リクルーティングとは】
ニューロインクルーシブ・リクルーティングは、ADHDやディスレクシアなど神経多様性を持つ個人のスキルを正確に評価し、公平に選考する採用手法です。このアプローチにより、企業のダイバーシティとインクルージョンが推進され、多様な人材が活躍できる環境が整います。
従来の採用プロセスでは、神経多様性を持つ人々がその特性ゆえに不利になることが多く、適切な評価が難しい場合がありました。これを克服するために、AI技術や特別に設計された評価ツールを用いて、候補者の強みを正確に把握し、適切なポジションにマッチングします。これにより、全ての人がその能力を最大限に発揮できる職場作りに貢献し、企業のダイバーシティとインクルージョンの推進を目指します。
【AIベースのツールの開発】
GMOリサーチ&AIは、ダイバーシティ&インクルージョンの社会的潮流を受け、MBTIベースの30問の設問でニューロダイバージョン(※2)にフォーカスを当てた調査を2024年5月に実施し、回答データと追加の研究リソースを無償で提供することで、プロジェクト加速に貢献しました。
この調査は、ADHDやディスレクシアを持つ人々の就職に対する偏見や差別をなくし、個々の特徴や性格を把握しやすい環境を企業に提供することを目的としています。2万人以上の参加者を対象としており、ニューロダイバージョンの就職活動において、応募者が正当な評価を受ける機会を得るための貴重なデータを提供しています。さらに、企業側にとっては、応募者の特徴をより深く理解するための分析結果として活用されています。これにより、AIモデルの精度も大幅に向上しました。
ETE社の先進的なAI技術を活用し、応募者の長所と課題を評価するツールを開発しました。これにより、採用プロセスの効率向上とコスト削減が期待されます。
(※2)ニューロダイバージョン:神経の発達や機能の多様性を尊重し、自然なバリエーションとして捉える概念
■プロジェクト成果
2024年6月6日(木)に実施した、ESCPビジネススクールでの審査会では、プロジェクトの成果と進捗状況が発表されました。
●職場におけるADHD/ディスレクシアの理解:
神経障害の専門家をその状態に還元することなく評価するための共感とスキルに基づく評価の重要性が明確化
●AIの実装とデータ統合:
GMOリサーチ&AIが保有する2万件以上の調査結果を統合し、ニューロダイバージェントと適切な職務をマッチングさせるAI主導のアセスメントツールの開発を実証
●市場機会とトレンド:
HRテクノロジーにおけるAIの市場拡大と、ダイバーシティ&インクルージョンの重視の高まりを強調し、市場の大幅な成長を予測
【GMOリサーチ&AIコメント】
今回のプロジェクトを通じて、AI技術を活用した多様性を尊重する採用プロセスの開発に貢献できたことを大変誇りに思います。ETE社とESCPビジネススクールとの協力により、より包括的で公正な雇用環境の実現に一歩近づくことができたと感じております。特に、ETE社の先進的なAI評価技術とESCPビジネススクールの学生たちの情熱が、この革新的なプロジェクトの成功を支えました。今後もGMOリサーチ&AIは、革新的な技術とデータソリューションを提供し、多様な才能が最大限に活躍できる社会の実現を目指してまいります。
多様性を尊重する採用プロセスが普及することで、より多くの企業が多様な人材を受け入れ、そのユニークな才能を活用することが可能になります。GMOリサーチ&AIは、これからも、ETE社とESCPビジネススクールとの連携を強化し、全ての人々に平等な機会を提供するための取り組みを続けてまいります。
【GMOリサーチ&AIについて】
GMOリサーチ&AIは「想いを、世界に」をフィロソフィーに掲げ、企業と生活者の関係の再構築を実現する、新しいマーケティング・ソリューション・プラットフォームを普及させる事業を展開しています。
アジア16の国と地域で、約6,119万人(※3)の消費者にインターネットリサーチが可能なパネルネットワークとAI技術を活用して、日本のみならず世界各国の企業から調査依頼を受けています。
2024年5月1日よりGMOリサーチ株式会社から「GMOリサーチ&AI株式会社」へ社名変更いたしました。
(※3)2024年4月時点
【ESCPビジネススクールについて】(URL:https://www.escp.eu/)
ESCPビジネススクールは1819年に設立され、ヨーロッパの多文化主義に基づき、世界に開かれた責任あるリーダーシップを教えることを選択しました。ベルリン、ロンドン、マドリッド、パリ、トリノ、ワルシャワにある6つのキャンパスは、学生がこのヨーロッパ的な経営アプローチを体験するための足がかりとなっています。
このようにして、何世代にもわたる起業家や管理職が、ビジネス界がポジティブな形で社会に貢献できるという確固たる信念のもとに訓練を受けてきました。 この信念とESCPの価値観(卓越性、特異性、創造性、多元性)は、日々私たちの使命の指針となり、教育的ビジョンを構築しています。 ESCPは毎年、135カ国から10,000人以上の学生と6,000人の管理職を受け入れています。ESCPの強みは、一般および専門(学士、修士、MBA、エグゼクティブMBA、博士、エグゼクティブ教育)の多くのビジネス・トレーニング・プログラムにあり、そのすべてに複数キャンパスでの体験が含まれています。
以上
【GMOリサーチ&AI株式会社】(URL:https://gmo-research.ai/)
会社名 GMOリサーチ&AI株式会社(東証グロース市場 証券コード:3695)
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役社長 細川 慎一
事業内容 インターネットリサーチ事業
資本金 2億9,903万円
【GMOインターネットグループ株式会社】(URL:https://www.gmo.jp/)
会社名 GMOインターネットグループ株式会社 (東証プライム市場 証券コード:9449)
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役グループ代表 熊谷 正寿
事業内容 ■インターネットインフラ事業
■インターネット広告・メディア事業
■インターネット金融事業
■暗号資産事業
資本金 50億円
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