東京医療保健大学大学院が台湾医療保健AIoT協会とAI/IoTの活用を推進する「看護DX人材」の育成を開始
学校法人青葉学園
台湾学会資格「認定情報看護師」の取得も可能に
学校法人青葉学園が運営する東京医療保健大学(本部:東京都品川区、理事長:田村哲夫、学長:亀山周二)は、「台湾医療保健AIoT協会(理事長:陳建志・高雄医学大学理事長)」と7月17日に交流協定を締結し、看護DXの人材育成を開始することとしましたのでお知らせいたします。
日本はもちろん世界的な重要課題である「医療保健分野におけるDX」の実現にはDX推進人材が不可欠ですが、もっとも人口が多い看護職においては、DX人材が著しく不足しています。
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科(研究科長:坂本すが)では、これまで「看護実践開発学分野」や「医療保健情報学分野」を設置し、これらの人材教育を行ってきました。
このほど、両分野のカリキュラムにおいてAIやIoT(Internet of Things)の活用を強化した授業を展開することにより「看護DX人材」を一層強化します。また、両分野で「看護実践開発学特論」「ヘルスインフォマティクス特論」の単位を取得することで、台湾医療保健AIoT協会および台湾看護情報学会(理事長:周幸生・台北市立関渡病院副院長)が共同認定する「認定情報看護師」の受験資格を取得できます。
日本には看護情報に特化した資格制度が存在しませんが、アメリカや台湾では以前から同分野の資格認定が行われており、教育プログラムの内容は国際的なスタンダードとなっています。日本語で看護情報分野を学び、日本語で海外の資格認定試験を受けられるプログラムは、わが国で初めの試みです。
<東京医療保健大学 副学長 坂本すがコメント>
これから看護の分野でも急速にDXが進んでいくため、ICTを得意とする看護師の育成は急務です。そこでアメリカや台湾で既に行われている国際的なスタンダードに基づく「認定情報看護師」の教育を日本で行うことは有意義です。
まずは大学院での取り組みを始めますが、将来的には学部教育の中にも盛り込んでいくことが必要だと考えています。
<台湾医療保健AIoT協会 理事長 陳建志(高雄医学大学理事長)コメント>
私はスタンフォード大学で情報科学を専攻しましたが、アメリカで学ぶような情報科学の教育プログラムを台湾や日本などアジアに根付かせることは重要だと考えています。
台湾と日本はともに超高齢社会の課題に直面していますが、その中でも看護は医療ケアの基盤といえます。看護分野のDXを通じて、人手の需要を減らしつつ、質を向上させることは社会の重要課題と考えます。
今回、看護DXを支える人材を、国際的な枠組みの中で東京医療保健大学と一緒に取り組んでいけることを光栄に思います。
※「認定情報看護師」の資格概要については、今秋、台湾医療保健AIoT協会の日本窓口が開設される予定ですので、同窓口にお問い合わせください。