マカフィーの「より安全な夏の旅行調査」で、夏休みに向けて旅行にまつわる詐欺の傾向を明らかに
マカフィー株式会社
オンライン予約時に詐欺に遭いやすい「危険な世界の旅行先トップ10」を発表
オンラインのセキュリティ対策製品を提供しているマカフィー株式会社(本社:東京都千代田区)は、「より安全な夏の旅行調査」と、詐欺師が旅行者をマルウェアや詐欺に遭う可能性のある危険なオンラインサイトに誘導するために悪用する「危険な世界の旅行先トップ10」を発表いたします。
本調査は、夏の旅行における新たなトレンドと詐欺のリスクに関するインサイト(洞察)を明らかにし、ディープフェイクを筆頭にますます信憑性を増す生成AIによるオンライン詐欺に対する日本人の懸念が高まっていることを浮き彫りにしています。このグローバル調査は、米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本の成人6,000人を対象に行われました。
43%の日本人がこれまでに何らかのオンライン詐欺の被害に遭ったことがあります。
日本人の16%が旅行の予約時に詐欺に遭いました。14%が旅行中に詐欺の被害経験があり 、そのうちの4人に1人(26%)が1回の旅行で1,000ドル(約157,000円)以上を失いました。
29%の日本人が、旅行の計画や予約する際、 AIやディープフェイクの台頭によって本当か偽の情報であるかを判断するのがより困難になったと回答しました。
詐欺師が日本人旅行者をマルウェアや危険なサイトに誘導するためにターゲットにしやすい世界の危険な旅行先のトップ3は、バンコク、シンガポール、ソウルです。
旅行熱が高まる一方、AIやディープフェイク の台頭による情報の信頼性への懸念
2024年に日本人の88%が国内旅行、12%が海外旅行に行く予定です。43%の人が旅行のために昨年より多くの予算を用意し、54%の人が買い物や外食費など個人的な支出を削ってでも旅行を優先させると回答するなど、例年よりも贅沢志向にあります。
旅行への熱意が高まっている一方、29%の日本人が、AIやディープフェイクの台頭によって旅行の計画や予約時に情報の信頼性が低くなったと回答し、詐欺を認識して回避することがより困難になっています。サイバー犯罪者が旅行者を搾取するために、より巧妙な手口を使っていることから、以前にも増して注意を払うことが求められます。
米国マカフィー(McAfee, LLC、本社:米国カリフォルニア州)のサイバー脅威インテリジェンスリサーチ部門の責任者であるアビシェク・カーニック(Abhishek Karnik)は、次のように述べています。
「夏の旅行に向けて準備を進める日本人にとって、計画を立てる楽しさと注意を払うことのバランスを取ることは重要です。サイバー犯罪者は日和見主義であり、旅行需要が高まるピークシーズンを悪用し、魅力的なオファーで旅行予定者を誘惑します。AIの普及により、詐欺はより巧妙かつ頻繁に行われるようになっています。マカフィーは、旅行者が健全なオンライン環境を維持し、あまりにも良すぎる内容の取引ではクリックする前に再考し、高度なAIを搭載したセキュリティ・ソリューションの活用を推奨します。そのような対策を取ることで、消費者の旅行計画・予約プロセスに潜むさまざまなサイバー脅威から守られ、より安全で楽しい旅行にすることができます。」
旅行予約で詐欺に遭遇する可能性
いまや2人に1人がオンラインで旅行の計画を立てる時代です。休暇の計画や予約に役立てる情報源として、多くの人が、旅行予約に関するカスタマーレビューまたはウェブサイト(54%)、オンラインサイト(37%)を利用しており、日本人の調査対象の16%が旅行予約時に、14%が旅行中に詐欺の被害に遭遇しています。また、旅行中に詐欺に遭った人のうち4人に1人(26%)が過去に1回の詐欺で1,000ドル以上(約157,000円)を失ったと回答しました。
旅行者が旅行の予約中に遭遇する一般的な3つの詐欺事例:
偽サイトでクレジットカードや銀行情報を提供した後の不正利用による支払い
不明な送信元からの悪意あるリンクをクリックする
旅行先の写真が細工されていた
休暇中に旅行者に影響を与えた一般的な3つの詐欺事例:
預金やサービスが期待に添わないという経験で、具体的にはデポジットを提供した後、到着時にその宿泊施設が存在しないことが判明した
イベントやオプショナルツアーのデポジットを支払ったが、ツアーの主催者が現れなかった
宣伝と実施内容が大きく異なるツアーの代金を事前に支払った
旅行者は人気の海外旅行先を調べる際に注意が必要
マカフィーラボは、消費者がオンラインで旅行先を調べる際に安全でいられるよう支援する取り組みの一環として、日本人向けに「危険な世界の旅行先トップ10」のリストを作成しました。リスト内上位の旅行先は、オンライン旅行関連の検索で安全でない結果が頻繁に出てきて、消費者のデータ、プライバシー、個人情報を脅かすマルウェアのインストールにつながる可能性が高い場所です。
マカフィーは、本調査のために、「割引」、「Airbnb」、「郷土料理」、「ツアー」などの旅行関連のキーワードをもとに出た検索結果を分析しました。旅行者は、これらの旅行先への訪問に関して、オンライン上で関与する際には、十分な注意を払うよう推奨されています。
「危険な世界の旅行先トップ10」
旅行中のデバイス保護
多くの人が旅行中のデバイス保護について不安を持っているものの、実際に実践している人はわずかです。日本人の71%が携帯電話のデジタル保護に懸念を抱いており、45%が休暇中にインターネットに接続した場合、自宅で接続した場合よりも個人情報の安全性が低いと感じています。一方で22%は滞在先のWi-Fiネットワークが安全かどうかを確認する前に、デバイスを接続したことがあると回答しています。
夏のオンライン旅行詐欺から身を守る方法
旅行前
警戒を怠らない: フィッシングメールやSMSは、サイバー犯罪者が旅行者を騙して機密情報を漏らしたり、デバイスにマルウェアをダウンロードさせたりするためによく使う手口です。特に、航空会社、ホテル、金融機関を名乗る迷惑メッセージで、個人情報を要求したり、不審なリンクをクリックするよう促したりする場合には注意が必要です。「マカフィー詐欺メッセージ対策( https://www.mcafee.com/ja-jp/antivirus/mobile.html )」の機能を使用すると、クリックする前にテキストメッセージ内の不審なリンクを警告することができます。
バケーションレンタル(民泊)詐欺に気をつけましょう: 物件情報に使われている写真を逆に画像検索して、何が出てくるか確認してみましょう。詐欺師は、AIが生成した画像だけでなく、賃貸物件ではない実際の物件の写真を使うこともあります。物件のレビューをよく確認し、レビューのない物件は危険なため、注意を払うことが求められます。さらに、公式のメディアで掲載されているかどうかをチェックすることで、そのサイトが存在することを確認しましょう。また、VRBOやAirbnbのようなバケーションレンタルサービスのプラットフォーム上でのみやり取りを行うことを推奨します。
旅行中
信用する相手に注意: 旅行中に最もよく見られるソーシャルエンジニアリング(人間の心理的な隙などを突いて、コンピュータに侵入するための情報を盗み出すこと)の脅威のひとつに、なりすまし詐欺があります。詐欺師は、ホテルの従業員やツアーガイド、あるいは旅行者を装い、個人情報や貴重品にアクセスしようとします。重要な情報を共有する、または所持品を渡す前に必ず相手の身元を確認してください。
リスクを認知・理解: 公衆ネットワークは暗号化されていないことが多いため、サイバー犯罪者はこれらのネットワークを介して送信されるデータを傍受することができ、情報が漏洩する危険性があります。公衆Wi-Fiを利用する際にデータを保護する効果的な方法の1つは、インターネット接続を暗号化し、デバイスとインターネットの間に安全なトンネルを作るVPN(Virtual Private Network)( https://www.mcafee.com/blogs/ja-jp/privacy-identity-protection/vpn-to-use-free-wi-fi-safely/ )を使用することです。
QRコードのスキャン時は要注意: 多くのレストランがテーブルにQRコードを置いています。詐欺師がこれらのコードを改ざんして、被害者を詐欺サイトに誘導する問題があります。マカフィーの セーフブラウジング ( https://www.mcafee.com/ja-jp/safe-browser/mcafee-webadvisor.html ) を使えば、偽の QR コードに関連する詐欺サイトをブロックできます。AIテクノロジーが自動的にURLをスキャンし、詐欺サイトにリンクしている場合は警告を発します。
投稿前に再考:自分の居場所をオンラインでリアルタイムに共有、旅程の詳細を公開すると、窃盗犯やサイバー犯罪者の標的になる可能性があります。SNS上では、特に自分の居場所を過度に共有することは避け、旅行の投稿は帰宅するまで控えるようにしましょう。
オンラインで身を守る方法やマカフィーの製品およびサービスについて詳しくは、
https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html をご覧ください。
調査方法
調査は2024年5月1日から3日、市場調査会社MSI-ACI が 18歳から65歳までの6カ国(米国、英国、フランス、ドイツ、日本、オーストラリア)の成人6,000人(各国1,000人)を対象に、オンラインアンケートを実施。
「危険なオンライン旅行先トップ10 」の概要と検索手法
この調査は、マカフィーラボの調査員が2024年3月11日から29日にかけて実施したもので、「マカフィー(R) ウェブアドバイザー ( https://www.mcafee.com/ja-jp/safe-browser/mcafee-webadvisor.html ) 」を利用して、さまざまな人気の旅行先に関連する危険なURLを検出しました。これには、マルウェアの脅威、フィッシング、詐欺コンテンツを配信するウェブページが含まれます。研究者は、国別の検索エンジンに一致した場所のさまざまな休暇先の用語を照会し、検索結果内に出てきた危険なURLの割合を計算しました。最終的には危険なオンライン旅行先の結果は、人気のある検索対象であり、フィッシングやその他のオンライン詐欺を作成する際にサイバー犯罪者の主要なターゲットとなる都市や国を示しています。
マカフィーについて
マカフィーは、消費者と中小企業向けのオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置くマカフィーの消費者および中小企業向けのソリューションは、常時オンラインの世界におけるユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族、地域社会、ビジネスを保護する、総合的で直感的なソリューションを通じて、ユーザーが安全に生活できるよう支援します。詳細情報については、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html をご覧ください。
*McAfee、マカフィー、McAfeeのロゴは、米国およびその他の国における米国法人 McAfee, LLCまたはその関連会社の商標又は登録商標です。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ