Sansan、「入金消込業務に関する実態調査」を実施
Sansan株式会社
~経理担当者の7割以上が課題ありと回答。自社口座への入金確認は8割以上が目視~
働き方を変えるDXサービスを提供するSansan株式会社のインボイス管理サービス「Bill One」では、入金消込業務に携わる690名の経理担当者を対象に「入金消込に関する実態調査」を実施しました。企業間の取引では商品やサービスを販売した際、売上金額を売掛金として処理し、取引先からの支払いは請求書に基づき、後日行われるケースが一般的です。「入金消込」とは、相手先から自社の銀行口座への入金があった際、入金金額と請求金額を突合し、入金額が正しいことを確認できたら会計処理を行う業務のことです。
今回の調査によって、経理担当者の7割以上が入金消込業務に課題を感じていることが分かりました。実態として、一社あたり月間で平均2500件以上の入金消込業務が発生しており、平均170時間以上と多くの時間を費やしていることが明らかになりました。また、入金の確認方法は8割以上が「目視で行っている」と回答し、アナログな確認業務が経理担当者の負担になっていることがうかがえます。さらに、一社あたり保有する入金用口座は平均17.3件と入金の確認先が多岐にわたることもわかる結果となりました。
■調査結果サマリ
・入金消込業務は一社あたり月間平均2500件以上発生し、月間平均170時間以上費やしている
・経理担当者の7割以上が入金消込業務に課題を感じている
・入金消込業務において最も課題を感じているのは「振込名義人と請求先名の突合に手間がかかる」こと
・入金確認業務については、8割以上の企業が目視確認
・各企業が保有している入金用の口座数は平均17.3件
■調査の背景
企業間の取引では、商品やサービスを販売した際に、その対価となる金額を売掛金として処理し、金銭を請求書に基づき、後日回収するケースが一般的です。「入金消込」とは、その相手先からの入金を確認し、入金金額と請求金額を突合して入金が正しいことを確認できたら、それを仕訳として反映させる業務のことです。正しい金額が支払われているかどうかを一件ずつ確認するため、企業としてはとても手間のかかる業務です。経理の人手不足が顕著となる中、手間のかかる入金消込業務に経理部門がどのような課題を抱えているのか、その実態を明らかにすべく調査を行いました。
■調査の結果
・入金消込業務は一社あたり月間平均2500件以上発生し、月間平均170時間以上費やしている
入金消込業務の件数について聞いたところ、一社あたり月間で平均2524件も発生しており、従業員数が1001名以上の企業では月間で5441件にのぼることが分かりました。また業務時間については、月間で173時間(※1)、大企業(従業員規模1001名以上の企業)では446時間と2倍以上の時間を費やしているという結果になりました。
・経理担当者の7割以上が入金消込業務に課題を感じている
経理担当者690名に対して、入金消込業務における課題を感じているか聞いたところ、「課題を感じている」と回答した人が71.7%と、多くの経理担当者が課題を感じていることが分かりました。
・入金消込業務において最も課題を感じているのは「振込名義人と請求先名の突合に手間がかかる」こと
入金消込に関して最も課題を感じている項目を聞いたところ、特に多く挙げられたのは「振込名義人と請求先名の突合に手間がかかる」(24.2%)、「複数件の請求分を合算して入金された場合の確認が困難」(19.4%)、「顧客からの一部入金や過不足金の発生時の対応が困難」(17.6%)でした。
具体的に課題を感じていることを聞いたところ、「月末に件数が一番多く、処理にとても時間がかかる(卸・商社)」、「件数が多く、かつ紙ベースの業務が続いているため効率化できていない(製造・メーカー)」など、入金消込業務の件数の多さが経理担当者の負担になっていることがうかがえます。
また、「ミスが許されないため、丁寧に処理する必要がある(IT・情報通信)」、「間違いがあってはならないし、相手があることなので対応に気を使う(製造・メーカー)」など、業務の性質上、ミスが許されないため特に注意しながら対応しているというコメントも見受けられました。
さらに、「タイムリーでないため、未収金管理(督促)が遅れる(医療介護)」といった声も挙がっていました。入金消込業務に時間がかかることで、売掛金の回収が遅くなり企業経営にも影響が出る可能性があるため、企業は効率化を図るなどの見直しが求められます。
・入金確認業務は、8割以上の企業が目視確認
自社においてどのように入金確認を行っているか聞いたところ、88.0%が目視で確認を行っていると回答し、いまだアナログな確認方法が大多数であるという実態が明らかになりました。
・各企業が保有している入金用の口座数は平均17.3件
続いて、一社あたり何件の入金用口座を保有しているか聞いたところ、平均17.3件の口座を保有していることが明らかになりました。
複数の入金用口座を保有している理由を聞いたところ、最も多かったのは「用途ごとに区別をするため」(38.3%)で、次いで「顧客ごとに専用の口座を使い、入金の識別を容易にするため」(32.1%)、「顧客ごとに口座を分け、入金の識別を容易にするため」(30.3%)という結果でした。
■Sansan株式会社 Bill One事業部 チーフプロダクトマーケティングマネジャー 柘植 朋美のコメント
今回の調査によって、入金消込業務は処理件数が多く、課題を感じている経理担当者が多いことが明らかになりました。入金の確認はいまだに目視で確認している企業が多く、アナログな作業が担当者の負担となっており、月次決算の加速を妨げる要因となっていました。Bill Oneのユーザーにおいても、請求書の発行を行った後の入金消込に関して課題を感じているというお声は、多く頂いていました。当社では2024年8月から入金消込業務の課題を解決する新たなサービスを順次提供する予定です(※2)。請求情報と入金情報とを自動でひも付け、合算入金の特定も自動化、消込業務を大幅に効率化することが可能になります。これからもBill Oneでは、経理業務の課題を解決し、企業の月次決算の加速を後押ししていきます。
※1:数字の算出方法
「業務時間の企業平均は月間173時間」は、(一社あたりの入金消込業務に携わる人数)×(一人あたりの入金消込業務の所要時間)を掛け合わせて算出。
※2:Sansan株式会社「Bill Oneが『Model 4』に進化。請求書受領から請求書発行・経費精算に領域を拡大」(2024年5月21日発表)
https://jp.corp-sansan.com/news/2024/0521.html
■調査概要
調 査 名:入金消込に関する実態調査
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:請求書を取り扱う業務を担当する経理担当者690名
調査期間:2024年4月16日~2024年4月19日
調査企画:Sansan株式会社
(以上)
■インボイス管理サービス「Bill One」
Bill Oneは、Sansan株式会社が提供するインボイス管理サービスです。2020年から提供を開始し、郵送やメールといったさまざまな方法・形式で届く請求書をオンラインで受け取り、素早く正確にデータ化するとともにクラウド上で請求書の一元管理を実現する機能を提供してきました。2024年6月に経費精算の領域にも対応し、2024年8月以降からは従来の請求書発行機能に加えて入金消込を自動化する機能を提供予定です。
経理業務をデジタル化し、アナログで非効率な月次決算業務を効率化することで、企業経営における意思決定のスピードを加速します。
■Sansan株式会社 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるDXサービスを提供しています。主なサービスとして、営業DXサービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」を国内外で提供しています。
設立:2007年6月11日
URL:https://jp.corp-sansan.com
所在地:150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル 13F
資本金:67億48百万円(2024年2月29日時点)
事業内容:働き方を変えるDXサービスの企画・開発・販売
Sansan https://jp.sansan.com
Eight https://8card.net
Bill One https://bill-one.com
Contract One https://contract-one.com
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