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「3次元計測アプリRulerless」のサービス提供を開始

MDIS

スマホで周囲の空間や対象物を3Dモデル化/三次元空間での2点間の長さを容易な操作で計測/計測にまつわる業務をDX化し、様々な社会課題解決に貢献

三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:中野 隆雅、以下「MDIS」)は、周囲の空間をスマートフォン(スマホ)アプリで三次元(3D)データ化し、指定した2点間の長さを手軽に測定できる「3次元計測アプリRulerless」(ルーラレス、以下「Rulerless」)を、2024年5月8日から提供開始しますので、お知らせいたします。
Rulerlessは、三菱電機株式会社の「3次元モデル再構成技術」をベースにMDISがサービス化したもので、「CES2024イノベーション・アワード」(モバイル・デバイス、アクセサリー、アプリ部門)を受賞しています。(三菱電機サイト掲載の開発ストーリー参照(注1))。
注1:スマートフォンのセンサーを生かして3次元計測を手軽に。手のひらから広がるイノベーション「Rulerless」
https://www.mitsubishielectric.co.jp/business/biz-t/contents/synergy/rulerless.html

Rulerlessロゴ
■サービス提供の狙い
社会のデジタル化が進むなかでも、様々な業界で行われている長さの計測はメジャーを用いた手作業が主流となっています。人手不足が加速する業界においては、こうした業務の効率化や専門知識を持つ要員のリソースの有効活用が課題となっています。
こうした課題を解決するためMDISはRulerlessの提供を開始します。Rulerlessのサービスはスマホアプリ(注2)とウェブアプリケーションで構成され、現場をまるごと3Dモデル化し簡単に計測できること、及びクラウドにアップロードしたデータを遠隔地から共有することで、多くのメリットを実現します。
MDISはRulerlessにより、計測にまつわる業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進し、社会課題の解決に貢献してまいります。
注2:スマホアプリはLiDARスキャナーを搭載したiPhone シリーズで動作します。
LiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging): 照射したレーザーが跳ね返るまでの時間により、対象物までの距離や形状を計測する技術。

■ユーザーメリット
1.スマホの動画撮影感覚で3Dモデルを生成でき、空間や対象物を高精度に計測
・タップ操作と分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)。3Dモデルは画面上で回転可能。
・指定する2点間の距離や、平面(地盤面など)からの高さも自動計測。
・XYZ軸表示、拡大表示で正確な計測を支援。

図1_Rulerless画面例、及び計測の流れのイメージ
2.PCブラウザー上でも3Dモデルを確認・計測でき、対象業務の品質・生産性向上に貢献
・クラウドへのアップロード機能によりPC(パソコン)上でデータ操作が可能。
・遠隔地の関係者とのデータ共有により、業務をスピードアップ。

図2_クラウドへのアップロードとPC計測のイメージ
3.他システムへのデータ連携により様々な業務に対応(開発中)
・3D CADシステムをはじめ他システムへ取り込み可能なファイル形式で3Dモデルを出力。
・搬出入時などで、移動したい機器を指定し3Dモデルの部分抽出が可能。

図3_3Dモデル出力と活用のイメージ
OBJ:3Dデータをソフトウエア間で受け渡すためのファイル形式。カラー表現できることなどが特徴。

■発売の概要

注3: スマホアプリはiOSを実装したLiDAR搭載モデル(iPhone 12 Pro/Pro Max、13 Pro/Pro Max、14 Pro/Pro Max、iPhone 15 Pro/Pro Max、 iPad Pro 12.9インチ(第6/5/4世代)、iPad Pro 11インチ(第4/3/2世代))で動作。(2024年4月時点)
・3㎥程度の範囲であれば10秒程度で3Dモデルを生成可能です。
・参考精度としては1~2cm程度の誤差。但し計測結果を保証するものではありません。
・LiDARスキャナーの照射距離の制約により対象から5m以上離れての撮影は不可となります。
・暗所など撮影対象の光量が少ない場合、生成3Dモデルの視認性が不十分な可能性があります。
注4: ウェブアプリケーションの機能。
注5: 開発中(2024年度中リリース予定)。

■Rulerless紹介ページ
https://www.mdis.co.jp/service/rulerless/

■適用例
1.水災における浸水高計測
水災をはじめ災害発生時の被害調査では、現地に人員を派遣する必要があるため多くの時間を要しています。Rulerlessを用いて浸水線の地盤面からの高さを計測することで、罹災証明などの業務を効率化し、迅速な被災者支援につながることが期待できます。MDISは、Rulerlessを応用した浸水高計測アプリケーションを開発しました(特許第7026831号)。

2.建築物・土木構造物の点検
建築物・土木構造物の、ひび割れなどは形状が定型的でなく、点検時には写真撮影を伴う場合が多いと想定されます。こうした点検時にRulerlessを用い、計測可能な3次元データと撮影画像を合わせて記録することで、業務効率化が図れると期待されます。各種設備点検への応用も考えられます。

3.設備搬入シミュレーション
各種設備の搬入業務では、建物の搬入口の広さや設置場所までの搬入経路などを十分把握しておく必要があります。Rulerlessを用いることで現地の状況を手軽に3Dモデル化し計測できます。これらにより、効率的な設備搬入計画の立案が期待されます。また、クラウド共有された3Dモデルを計測することで測り忘れによる現場再訪問がなくなり、限られた有識者が現地に赴くことなく計測することもできるため、リソース効率化に寄与します。
図4_設備搬入シミュレーションのイメージ
3Dモデルインポート機能、搬入ルートシミュレーション機能は開発中です。

■三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)について
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社は、金融業、製造業、エンタープライズ向けシステム事業を推進するリーディング・サービスインテグレーターとして、三菱電機グループ各社の技術力やサービスを最大限に活用した各種ITサービス事業を展開しています。
オフィシャルウェブサイト:https://www.mdis.co.jp/

■商標関連
・Rulerlessは、三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社の登録商標です。
・iPhone、iPadは、米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。
・iOSは、米国およびその他の国におけるCisco Systems, Inc. の商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。
・その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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