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Rist Kaggle TeamのメンバーがKaggleコンペティション「HMS – Harmful Brain Activity Classification」にて金メダルを獲得

株式会社Rist

株式会社Rist(本社所在地:京都市下京区 代表取締役:長野 慶、以下Rist)は、世界最大級のデータ分析プラットフォームKaggleで開催されたコンペティション「HMS – Harmful Brain Activity Classification」(以下、本コンペティション)において、Kaggle Grandmaster 石、Kaggle Master 二階堂、都地によるRist社員チームが金メダルを獲得したことをお知らせいたします。 

本コンペティションは、「Harvard Medical School(ハーバード大学医科大学院)」の主催で2024年1月8日~2024年4月8日にかけて開催されました。
入院中の重症患者から記録された脳波 (EEG) 信号を用い、てんかんなどの有害な症状(5つの症状およびその他)を検出し分類するというタスクでした。

本コンペティションの実施で期待されること
脳波の分析は医師の手動で行われており、時間・コスト・医師の疲労によるエラーなど様々な問題を抱えています。この作業を機械学習で自動化することにより、迅速かつ効率的な診断が可能になることが期待されます。
また、コンペティションで得られた結果は、脳波パターンを分類する精度の向上や脳波の解析・治療に関する研究などに今後活用される予定です。

石、二階堂、都地のチームは個人・複数人からなる全2,767チーム中9位に入賞し、金メダルを獲得いたしました。
本コンペティションの結果はこちらからご覧いただけます。
https://www.kaggle.com/competitions/hms-harmful-brain-activity-classification/leaderboard

石コメント

Kaggle Grandmaster 石 圭一郎
波形データの解析自体初めてでしたが、チームメンバーの支えもあり、なんとか金メダルを獲得することができました。このコンペではCV, LB (private含む)が完全に相関しており、参加者にとって信頼性の高い評価環境だったと思います。その意味でも、データの前処理やモデリングの試行錯誤がしやすく非常に勉強になるコンペでした。
今回得られた知見は波形分析だけでなく、普段自分が担当する画像分野の案件でも活かせるものであると感じました。今後もさまざまな領域のコンペに積極的に参加し、自分の中での技術的な引き出しを増やしていきたいです。

二階堂コメント

Kaggle Master 二階堂 光希
EEG信号の加工方法や、加工したEEG信号をどのようなモデルに入力するかについて、非常に多岐にわたる選択肢があるコンペでした。したがって、仮説を立てて素早く実験し、結果を分析するというサイクルを多く回す必要がありました。最終的に金メダルを取ることができ、何より、とても頼りになる社内のメンバーと一緒に楽しくコンペを走り切ることができて良かったです。
試行錯誤と他チームのソリューションの学習を通じて、センサーデータの加工方法とモデルにおいて自分の中で持っておける選択肢が非常に増えたことが収穫となりました。同様のデータを扱う案件は数多くありますので、その中での提案活動や技術検証に、本コンペでの知見を活かしていきたいと思います。

都地コメント

Kaggle Expert 都地 恭拡
波形データを扱うコンペだったので、波形をそのまま予測に用いたり、スペクトログラムを作成して画像と同じように扱うなど、解析の自由度が高かったように思います。私は波形をそのまま用いる手法をメインで担当しましたが、「脳波がどのように測定されているか?」「一般的にどのように解析・診断されているか?」まで遡って、なるべくそのエッセンスを予測モデルに落とし込めるように工夫しました。また、Kaggle Grandmaster・Kaggle Masterのお二人とチームを組ませてもらったことで、解析技術はもちろんのこと、コンペへの取り組み方なども非常に勉強になりました。何よりアイデアを実装するスピードの早さに驚かされました。
本コンペティションを通して、波形データの解析について知見を深めることができました。波形データは、脳波以外にも音や電気、センサーデータなど色々な場面で登場するので、そういったデータの解析に活用できればと思います。
※都地は今回のコンペティションの結果により、Kaggle Expertに昇格いたしました。

Kaggleとは
Kaggleとは、登録者数1,700万人(※1)を超える世界最大級のデータ分析プラットフォームです。企業や団体からコンペティション形式で出題された課題に対し、Kagglerと呼ばれるKaggleに登録するユーザーたちが分析モデルの精度を競います。Kaggleのコンペティション参加者は、成績に応じてKaggle Grandmaster、Kaggle Master、Expert、Contributor、Noviceの順にランク分けされます。最上位のKaggle Grandmasterは世界に323人(※2)しかおらず、優秀なAIエンジニア・データサイエンティストを表す称号としても知られています。
※1、2 2024年4月時点。

世界最高クラスのAIエンジニア・データサイエンティストが在籍する「Rist Kaggle Team」

Ristは2020年より、優秀な成績を持つKagglerを積極的に採用する「Kaggle枠採用」を開始すると同時に、世界最高クラスのAIエンジニア・データサイエンティストで構成される「Rist Kaggle Team」を創設しました。現在、Rist Kaggle TeamにはKaggle Grandmasterが6名、Kaggle Masterが5名在籍しており、高難度なデータ分析・AI技術を用いたソリューション提供・プロダクト開発などに従事しています。
Ristでは、2026年3月末までに「Rist Kaggle Team」を20名に増員することを目標に、今後も「Kaggle枠採用」に力を入れてまいります。

Ristについて
Ristは先端技術を取り入れることで顧客企業や社会の課題を解決し、価値提供を行います。人工知能技術Deep Learningなどを用いて、[工場×AI]をコンセプトに画像AI事業の「Deep Inspection」、データ分析事業の「Deep Analytics」の2つの領域で、お客様に合わせた幅広いAIシステムをオーダーメイドで開発しています。AIを用いたシステムの社会実装を加速させるため、2018年12月に京セラコミュニケーションシステムの完全子会社となりました。
会社名:株式会社Rist
所在地:京都府京都市下京区五条通河原町西入本覚寺前町830 京都エクセルヒューマンビル 7階
設立日:2016年8月1日
代表取締役社長:長野 慶
URL: https://www.rist.co.jp
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