BlueYonderがパフォーマンスの向上とサプライチェーンのレジリエンスを強化する、相互運用可能なソリューションを発表
Blue Yonder
コグニティブ・プラットフォーム、コンポーザブル・マイクロサービス、Blue Yonderプラットフォーム・データクラウド(Powered by Snowflake)により、強靭なサプライチェーンを実現
2024年1月11日 米国アリゾナ州スコッツデール – サプライチェーン・ソリューションのリーディング・プロバイダーであるBlue Yonderは、本日、同社史上最大規模となる製品のリニューアルを発表し、Luminate(R)コグニティブ・プラットフォーム (Luminate(R) Cognitive Platform)上で稼働する、計画から倉庫、輸配送、商取引に至るサプライチェーン全体にわたる初の相互運用可能なソリューション群をリリースしました。同社は、この相互運用性により、生産性の向上、無駄の削減、より強靭なサプライチェーンを顧客に提供することができます。Blue Yonder CEOダンカン・アンゴーブは、次のように述べています。「今日のサプライチェーンは、レガシー・ソリューションによる断片化されたエコシステムによって運営されており、その多くはカスタマイズされた設定やコードによって、時間をかけてつなぎ合わされたものです。多くのサプライチェーン・ソリューション・プロバイダーは、エンドツーエンドの機能を提供すると主張していますが、それは通常、自社の製品群で統合できる計画や実行の範囲に限られています。Blue Yonderはそれを変革します。このたびの製品リリースにより、私たちはエンドツーエンドのサプライチェーンを再定義し、世界基準のサプライチェーン・オペレーティング・システムを構築するという私たちのビジョンに沿った、相互運用可能な機能を備えたソリューションの新しいカテゴリーを確立します」
エンドツーエンドの相互運用性
製造業者、物流業者、サプライヤー、小売業者は、サプライチェーンの柔軟性を高めて、市場変動の影響を軽減しようと考えているものの、多くの場合は、サイロ化したビジネスプロセスやコミュニケーションの断絶、可視性の欠如、断片化されたソリューション、計画、輸配送、倉庫、eコマース、ラストワンマイルのフルフィルメントにわたる負担の大きいワークフローがそれを阻んでいます。これは、無駄な在庫、高コスト、売上損失、対応の遅さ、柔軟性の欠如などにつながりかねません。このようなサプライチェーンの課題を解決するためには、企業はエンドツーエンドのエコシステム全体で計画と実行の管理を調整し、合理化する必要があります。それには、以下が含まれます。
– 調達、生産、物流、ネットワーク戦略を単一のオペレーテ ィングシステムでオーケストレーションし、リードタイムの短縮、サービスレベルの向上、業務効率の最適化、需要の最大化、コスト削減を実現します。
– シームレスな在庫フローと間接コストの削減のため、商品の調達や割り当ての前に、予測される顧客需要、ネットワーク容量、倉庫容量、労働力容量、輸送スケジュールを調整します。
– 顧客の需要と無駄のバランスをとり、売上と収益を最大化するために、リアルタイムの在庫を考慮した物流の積載計画を策定します。
Blue Yonderの相互運用可能なソリューションは、以下のような課題に応えます。
– Blue Yonderのサプライチェーン計画および実行ソリューションのプロセス、システム、データをシームレスに接続し、よりスマートでスケーラブルなリアルタイムのデジタル・ツインを提供することで、企業全体の意思決定を合理化し、加速します。
– エンドツーエンドの可視性を提供することで、意思決定や行動が周囲の組織にどのような影響を与えるかを把握でき、企業はひとつの目標に向かって同期しながら取り組むことができます。
– AIと機械学習(ML)をシステムに深く組み込むことで、意思決定、レコメンデーション、アクションを促進し、自律的なサプライチェーンの未来を支援します。
– すべてのソリューションが単一のデータソースを通じて接続され、部門を超えた真のリアルタイム・コラボレーションを可能にします。
その結果、より機敏で協調的な意思決定が可能となり、コスト削減、収益増加、顧客ロイヤリティの向上につながります。
最先端の技術革新が可能にする相互運用性
Blue Yonderの相互運用可能なソリューションは、同社の3つの重要な戦略的投資の結果として実現しました。
– コグニティブ・プラットフォーム上のクラウドネイティブ・アーキテクチャ: Blue YonderのLuminate(R)コグニティブ・プラットフォーム (Luminate(R) Cognitive Platform)は、業界随一のクラウドネイティブなサプライチェーン・プラットフォームであり、ワークフロー、データモデル、機能をアップグレードしても安全な拡張性を備え、エンタープライズレベルのスピード、スケール、セキュリティを実現します。このプラットフォームは、制限のないコンピューティング処理能力、情報源の一元化、刷新されたユーザーエクスペリエンスにより、無限のインテリジェンスを提供します。Blue Yonderのクラウドネイティブ・アプリケーションは、すべてこの一元化されたプラットフォーム上で実行されるため、企業はより迅速で質の高い意思決定を行い、データのサイロ化を解消し、生産性の向上と導入の促進によって組織のパフォーマンスを向上させ、組み込みAIの力で能力を引き出すことができます。
– コンポーザブル・マイクロサービス: コンポーザブル(構成・組み合わせ可能)なアプローチにより、企業は業界をリードするBlue YonderのIP(知的財産)と特許取得済みのソリューションを使って既存のテクノロジーを補強・強化することができ、各企業のビジネスに適した進め方の速度と規模で業務を変革することができます。Blue Yonderのコンポーザブル・マイクロサービスは、個々の機能ごとに小規模に展開できるコンポーネントが、特定の機能要求を解決するためのワークフローにシームレスに統合でき、それが既存のBlue Yonderソリューションと相互運用可能であるため、企業は既存の投資を無駄にすることなくイノベーションを起こすことができます。Blue Yonderを利用することで、企業はまず今必要なアプリケーションから始め、準備ができたときに必要な機能を容易に追加することができます。Blue Yonderでは、単一の長大なプロジェクトを長期にわたって実施するのではなく、コンポーザブル・ジャーニーを提供します。コンポーザブル・ジャーニーとは、顧客の具体的なビジョンと予算に合わせて実装していくことで、段階的な展開により、価値実現までの時間を短縮することができます。
– Snowflake連携によるプラットフォーム・データクラウド (Powered by Snowflake): Blue Yonderは、Snowflakeデータクラウド上でネイティブに動作するアプリケーションを構築している、最初のエンタープライズサプライチェーンソリューション企業の一つです。Blue Yonderのプラットフォーム・データクラウド(Powered by Snowflake)は、サプライチェーンの実行に必要なデータをすべて一元管理することで、適切なデータを適切な場所で適切なタイミングで提供することを容易にします。市場をリードするBlue YonderのサプライチェーンテクノロジーとIPをSnowflakeデータクラウドの強力な機能と組み合わせることで、アプリケーション間の相互運用性とクラウド間のコラボレーションを可能にしながら、データ変換に必要なコスト、複雑さ、時間を削減し、顧客に変革をもたらします。詳細はこちら
Snowflake製造部門グローバル責任者のティム・ロング氏は、次のように述べています。「長年にわたり、サプライチェーン業界はデータの問題を抱えてきました。膨大なデータが異なるソリューションに分散しており、共有することのリスクが非常に高いため、共有を避けようとする企業もあります。SnowflakeはBlue Yonderと連携することで、データをひとつの情報源に一元化し、意思決定にかかる時間を短縮し、安全、迅速、容易に共有でき、お客様のこれらの課題への対処を支援します。私たちは、Blue Yonderのエンドツーエンドのサプライチェーンポートフォリオ全体をBlue Yonderのプラットフォーム・データクラウド(Powered by Snowflake)に接続することで、データ、システム、ビジネスプロセスの相互運用性を実現します。これにより、Blue Yonderのソリューションは、顧客が価値実現までの時間を大幅に短縮し、チームの生産性を向上させ、柔軟性を高めることを可能にするスケールとパフォーマンスを提供することができます」
次世代のプランニング・ソリューション
これらの相互運用可能な機能をすべて統合し、マイクロサービスをベースにした初めてのソリューション群が、Blue Yonderのコグニティブ・プランニング・ソリューションです。この総合的なソリューションは、Luminate(R)コグニティブ・プラットフォーム (Luminate(R) Cognitive Platform)上でネイティブに稼働し、より高い予測精度を達成し、意思決定を加速し、より少ないリソースで、より強靭なサプライチェーンを構築するために必要な、あらゆるコグニティブ機能をサプライチェーンリーダーに提供します。このコグニティブ・プランニング・ソリューションはクラウドネイティブで、最新のデータ管理テクノロジーとBlue Yonderの実績あるサプライチェーン・プランニングIPを組み合わせたものです。Blue Yonderのコグニティブ・プランニング・ソリューションは、Blue Yonder オーケストレーター (Blue Yonder Orchestrator)の機能も活用しています。これは、よりインテリジェントな意思決定と迅速なサプライチェーン・オーケストレーションを可能にする当社の生成AI機能です。詳細はこちらBlue Yonder CEOダンカン・アンゴーブは、次のように述べています。「コグニティブ・プランニングは、企業が事業計画の精度とスピードを次のレベルに引き上げ、業績目標を達成できるようにします。これは、企業が重要なイベントを把握し、需要と供給の両方におけるリスクと機会を管理するための解決策を提案し、プランナーの生産性とサプライチェーンの柔軟性を向上させることによって実現します」特筆すべきは、これらの先進的なソリューションにより、ユーザーは何百もの需要影響要素と特許取得済みの機械学習モデルを適用して、ビジネスへの影響とリスクを考慮しながら、独自の需要予測を行うことができる点です。そして、プランナーはさまざまなシナリオを描き、限界値と目標を設定し、あとは実行するだけでよいのです。高度なアルゴリズムは、自律的に問題の範囲を、現実的で最も適用可能な論理的なシナリオに絞り込みます。そして、組み込まれた予測AIが、この実現可能な複数のシナリオを評価して、事前に設定した目標を最適化するベストなシナリオを推奨します。このAI/機械学習を活用したシナリオ・プランニングにより、平均数時間から数日かかっていた時間が数分に短縮され、プランナーは単なるデータの照合作業ではなく、より戦略的な意思決定と行動に集中できるようになります。
同期された実行系業務
Blue Yonderは、実行系業務全体にわたってシームレスで自律的なコラボレーションを可能にすることで、サプライチェーンの実行業務に革命をもたらし、これまでにない効率性、柔軟性、俊敏性、より良い顧客体験を実現します。 実行業務の同期とは、エンドツーエンドの相互運用性により、サプライチェーンの柔軟性や回復力を強化し、受注、倉庫、輸配送、リソースの各領域にわたるデータとビジネスプロセスのワークフローを同期させることで、最適かつ自動化された方法で企業が混乱に対処できるよう支援します。顧客は、リアルタイムの状況認識、リアルタイムの意思決定、混乱を予測・防止する能力を通じて、オペレーションの回復力を得ることができます。一例として、ビジネスプロセスの相互運用性により、入荷予定が不足する場合にも、シームレスに注文を再配分したり、倉庫の混乱に対処するために積載計画の随時見直しや最適化を行ったり、複数のノードから注文があった場合でも、最適な注文処理方法を決定したりすることが可能になります。Blue Yonder CEOダンカン・アンゴーブは、さらに次のように述べています。「小売業者、製造業者、サプライヤー、物流サービス・プロバイダーは、インテリジェントな洞察と情報に基づく意思決定によって優れた業績を達成し、各実行系業務のポイントで完全な可視性を確保することで、あらゆる混乱に先手を打つことができます。購買行動や嗜好に関する高度な顧客の洞察により、企業は在庫配分、最適化されたフルフィルメント業務、輸配送計画、倉庫業務について、情報に基づいた意思決定を行うことができるようになります」この分野で発表されたソリューションは以下の通りです。
– アナリスト・ワークベンチ (Analyst Workbench) は、データを探索し、KPIを視覚化し、洞察を生み出すための新しいユーザーフレンドリーなエクスペリエンスを提供します。これらの革新的な新機能は、ネットワーク全体にわたるエンドツーエンドの可視性を提供し、あらゆるデジタル・タッチポイントからのデータを組み合わせ、分析し、より多くの情報に基づいた意思決定とアクションを促します。
– ユニファイド・コマース・シミュレーター(Unified Commerce Simulator)は、フルフィルメント・ソーシング戦略の策定、分析、改良を可能にし、より予測可能なフルフィルメント結果を、より少ないリスクで実現します。このデジタル・ツイン環境は、企業がさまざまなシナリオに対する最適化の手段を使って本番データに対してシミュレーションを実行することで、最適化した場合とのアウトプットを比較できます。
小売業向けハイライト
今回の製品リリースの一環として、戦略的に必要とされる機能と能力を構築し、顧客サービスと需要計画の改善を通じて小売業者の収益拡大を支援します。さらにこれらの機能は、リソース活用の最適化と、強化された小売計画、オーダー管理、要員管理ソリューションのシームレスな実行により、収益を最大化します。Blue Yonderは、コグニティブ・マーチャンダイズ・ファイナンシャル・プランニング(Cognitive Merchandise Financial Planning)やコグニティブ・デマンド・プランニング(Cognitive Demand Planning)など、一連の小売業向けコグニティブ・ソリューションを発表しましたが、その他にも、小売業向け予測、補充、インテリジェント・アロケーション、要員管理、コマース、倉庫管理、輸配送、物流ネットワークなどのソリューションやオファリングについて、第1四半期にリリースを予定しています。
製造業向けハイライト
今回の製品リリースには、製造業者や卸売業者向けのソリューションや機能が含まれており、生産性を向上させ、問題解決のスピードとパフォーマンスを次のレベルに引き上げるよう支援します。また、初のコグニティブ・プランニング・ソリューションであるコグニティブ・デマンド・プランニングを発表し、業界をリードするサプライチェーン・プランニングの最適化機能を強化しています。その他のソリューションや製品としては、業界向けの統合需要・供給計画、倉庫管理、輸配送、物流ネットワーク、コマース、コントロールタワーなどの機能強化が挙げられます。
物流業向け(ロジスティクス)のハイライト
今回の製品リリースでは、フルフィルメントとロジスティクスのオペレーションにエンドツーエンドの可視性とコスト削減を提供しており、労働力とロボットにまたがる高度なリソース・オーケストレーション・サービスで倉庫実行システムを強化しています。また、2024年に発表されるAlways-onの倉庫管理(変化に応じた作業指示の随時見直し)は、Blue Yonderの業界をリードする倉庫管理機能をベースに、アップグレード時の安全な拡張性とダウンタイムゼロを実現し、顧客の倉庫がオンライン状態を維持することを保証します。さらに、輸配送最適化、輸配送マネージャー、倉庫労務管理、アダプティブ・フルフィルメント、倉庫管理、ヤード管理、請求管理など、フルフィルメントおよびロジスティクス・ソリューションの戦略的機能も提供・強化しています。
Blue Yonderについて
Blue Yonderは、デジタルサプライチェーン変革の世界的リーダーです。グローバルな小売業者、製造業者、物流業者は、Blue Yonderを活用して、計画からフルフィルメント、配送、返品までのサプライチェーンを最適化します。Blue YonderのAIを組み込んだ相互運用可能なサプライチェーン・ソリューションは、統合プラットフォームとデータクラウドを介してエンドツーエンドで接続され、ビジネスが機能横断的にリアルタイムで協業できるようにすることで、より機敏な意思決定、顧客満足度の向上、収益性の高い成長、より強靭で持続可能なサプライチェーンの実現を支援します。Blue Yonder – Fulfill your Potential(TM) https://blueyonder.com/jp/ja/「Blue Yonder」は、Blue Yonder Group, Inc.の商標または登録商標です。本リリース内で「Blue Yonder」の名称を使用して言及されている商品名、製品名、サービス名は、Blue Yonder Group, Inc.の商標であるか、もしくは所有物となっています。その他のすべての会社名および製品名は、関連する企業の商標、登録商標、サービスマークである場合があります。
*本プレスリリースは米国本社発表のプレスリリースの抄訳です。
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